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2018年2月13日火曜日

仮想通貨の意義。法定通貨にとって変わるものではない。





「仮想通貨が法定通貨にとって変わると思うのはやばい」というTwitterで投稿をしたら、素敵なご質問を頂きました。

ただ、少し長くなるのでブログで私の考えを書いてみたいと思います。

※急いで書いたので乱文ですみません。。




まず、今の日本には、すでにクレジットカードと交通系カードであるスイカなどの電子決済が普及しています。


クレジットカードのメリットは消費者にとってはタダでお金を借りれて即時に支払えるという点。
また、支払履歴が電子記録として残る点。
これって、実は強烈なメリットですよね。

ただ、クレジットカードはサインをしたり暗証番号を入れたり。
決済が少し「もっさり」してしまう点は否めません。
決済スピードにおいては、まだまだ改善できるかもしれません。


でも、決済スピードという点ならスイカがかなり普及していますね。
タッチパネルに触れるだけで、ピッと決済が完了する。

もう0.5秒くらい早くしてほしいと思う部分もありますが、それでも仮想通貨決済がこれ以上のスピードを実現するのは難しいかもしれません。


この時点でおいて、日本人が日本の店舗で決済をするのに、あえて仮想通貨を使用する「理由」がないのです。


もちろん、今現在で仮想通貨を手段として使っている人はいます。

でも、今仮想通貨で支払っている人は、普及させて「投資を成功させたい」という理由と、仮想通貨が好きだからという「嗜好性」という理由で使っている。

「便利だから」使っている訳ではないと思います。
やはり、タダで借金できて帳簿が付くクレジットカードとスピードのスイカには勝てる要素はないですよね。

(企業側の負担が多いので、企業から変わっていくのはそうでしょうが、やはり消費者によほどのメリットを与えないと難しいと思います)



それでは、仮想通貨に未来はないのか?

もちろん違います。
仮想通貨には法定通貨にない強みがあって、法定通貨を上回る市場で普及していくのです。



仮想通貨が勝さる市場はどこか。

それは「越境」です。



わかりやすいところだと海外旅行。
海外行く時、現地の通貨に両替して手数料を支払って、帰国して余った分を両替してまた手数料を支払いますね。

それって、「超無駄」ですよね。

現地で仮想通貨で支払えるだけで、無駄な二重の手数料がなくなりますし、そんな国があったら旅行のハードルが下がりますよね。
法定通貨を世界で統一することは政治上できませんが、仮想通貨は「世界共通通貨」になれるんです。

こうした国を渡った先で使う通貨として、仮想通貨の価値は法定通貨を圧倒的に上回ります。


そして、このことは国家が仮想通貨を採用する大きな理由になるのです。

もし仮想通貨が広まった世の中で、国中で使える国があれば旅行先として選びやすいですよね?
反対に考えれば、自国が仮想通貨決済を広めれば、たくさんの外国人が来るインセンティブになるのです。

つまり、国家戦略として「外貨獲得」のこれ以上ない手段になるのです。



私は、世界で存在感を失いつつある日本は焦っていて、日本が極めて仮想通貨に前向きなのはここに気付いているからだと思います。
だから、日本人が日本で使わせるためではなく、外貨獲得の手段として日本が(先進国として)ファーストペンギンになることを期待しています。
少なくとも、今の政府の対応は世界で一番進んでいると思います。



またもう一つの「越境」。
それは、「リアル」と「デジタル」です。

もっとも身近なところではEC(ネット通販)もそうですが、オンライゲーム内の課金などなど。
デジタルで決済が完結するのに、わざわざリアル社会の法定通貨を使う理由は、むしろありません。

デジタルで人を動かさずに決済が処理できるのに、今はクレジットカードしか手段がないからそこで3%謎に搾取されているんです。
デジタルの社会でリアルの通貨を使っているのですから、そこの移動にコストが掛かるのは仕方がないですね。
しかも、企業側の入金も翌月。


しかし、そもそもデジタルの社会では、デジタル通貨の相性がいいに決っているんです。
仮想通貨なら、すぐに送金・着金できて、それ以上機能はいらないですから。

将来的に、あらゆるデジタル経済圏の通貨としては、法定通貨ではなく仮想通貨が使われると思います。



まとめると「国外決済」「デジタル経済圏」この2つにおいては、間違いなく仮想通貨は法定通貨を上回るのです。



大きなイメージとしては。

これまではこの世界に「法定通貨」という1種類の通貨しかありませんでした。
円やドル、ユーロもありますが、「法定通貨」というカテゴリとしては1つなのです。

そこに「仮想通貨」という違う種類の通貨が生まれる。
この2つで支払える店が増えて、2つが共存していくのが当たり前になっていくと思うのです。


もし、世界の通貨が「仮想通貨」のみの単一になってしまったら、それはそれでリスクだと思います。
仮想通貨が崩れたら、世界中が総崩れですから。

リスク分散の意味でも、法定通貨をなくすことは、むしろ仮想通貨を遣う人々だって望まないはずです。

ただ、例えば円は「日本のトークン」、ドルは「アメリカのトークン」といったイメージに変わっていくことでしょう。




ただ、その国の人が目の前の現物を買うときには、そこは引き続き法定通貨が強いと思います。

だから、仮想通貨が法定通貨に取って代わるのではなく、両立していくと考えているのです。




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